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何かが足りない。そう気づき、少し考え、そして、宇多田ヒカルのコンサートのDVDと『誰かの願いが叶うころ』のDVDを購入したのでした。宇多田ヒカルの曲は本人も言っている通りほとんどの曲が暗いので、一緒にコンサートDVDを見ていた母が「盛り上がらないねぇ」と口にしたのを聞き、そんなことあるものかっと反論をしようとしたけれど、やはりそれは僕が宇多田ファンなためであるからして、実際僕も薄々そう感じたのは事実なわけなので、黙って耐えました。でもね、盛り上がるのだけがコンサートではないでしょっ、舞台だって色々あるんだからさ、これはこれで素晴らしいと思うことにした。ああっ、思うことにしたのではなく、僕は実際感動したのだ。
−また見つかった、―何が、―永遠が、 海と溶け合う太陽が。− byランボー(小林秀雄訳)