サタデーはあっという間さー。

haradayu2005-01-29

今日は話題作である松本修演出の『城』を新国立劇場で観劇しやした。同期のK子さんも出演していて、チケット取り置きしてもらったら500円割り引いてくれていた、サンキューです。作品は初演を観た『AMERIKA』と同じテイストで、テーブル、椅子、ドアを効果的に使用して場所を展開してみせたり、主役のK以外の多くの登場人物達は20名を越える俳優によって立ち代り入れ代わり演じられていたさー。振付も変わらずイデビアンクルーの井手茂太だったさー。休憩有のほぼ4時間。原作は4年ほど前に一度読んだきりで、内容とか半分以上忘却の彼方へと去ってしまっていたのでした。ただ読後しばらく経ってから、僕にとって生涯最高の1冊なのではと思ったのは記憶しております。はい、分かりもせずにね。その後、カフカは文庫で出版されている他の著書数冊を読んだだけでしたが、僕が好きなミラン・クンデラというチェコの作家がカフカを絶賛している文章を読み、カフカってすごいのね!と頬を赤らめました。
舞台は舞台ならではという感じで、やっぱり舞台はいいなと実感しましたね。でも、後半は失速してました。このまま終わってしまっていいのかーと。それは原作が未完のせいなのか、はてさて、どうなのか……。知人のK子さんはレベルアップしてまして、あーいいなーと思いましたさー。
その後これまた話題作の映画『ネバーランド』を見ました。見る前に飲んだファージーネーブルのせいで(カシスオレンジだろ君は)始まる前から眠ってしまっていて、起承転結の起が目覚めた頃には終了しており、もう20代後半なのにもかかわらず、不貞腐れてしまった。なので、感動的なシーンも勝手に自己疎外してしまい入りこめなかった。にもかかわらず、ピーター役のあの少年の演技には涙を誘われてしまったのだ。なんだ、あの少年は。あ、僕は幼稚園の頃、ピーターパンをお遊戯会で演じてフックをこらしめてやったんだよー。