希望の見えなさは身近な人に。

haradayu2005-01-23

昨日は『MOMIX』を東京国際フォーラムで観た。3階席なのもあったのかもしれないけれど、予想通りというか「それで?」的な印象。わざわざ劇場で行う意味分からず、アミューズメントパークでやればいいと思った。でもって、帰りに観に行った人々と軽く居酒屋へ。その際、M野K太の箸使いがバッテンなのを発見し、ちゃんとした使い方を指導。藤沢小学校の教育なんてこんなもんなのさ。
今日はバレエのスクールで相も変わらずの野放しレッスンを受ける。でも、その野放し具合のおかげでいつになく伸び伸びやれているのではないか、もしかして。
その後、駒場アゴラ劇場に行き、私ハラダイナが多大な影響を受けている鈴江俊郎さんの率いる劇団八時半『石鹸心中』を観劇。前回の作品の延長上にあると思われる作品で絶望というより希望の見えなさが主題だと思いました。鈴江さんの劇作法は、初期の「人は本当のことは喋らない」という方法(在学中、ある高名な演出家がそう教えてくれた)とは全く正反対に、最近の作品がそうであるように今回もモロに思っていることをマシンガンのように吐き散らしておりました。それが真面目さと不真面目さを交えて展開されるのでキッチュにはまらず、なおかつ、時々の詩的な台詞が舞台の密度を高めていたように思えました。この『石鹸心中』も作品スタイルの大胆な変更はないものの、安住はしていない、ちょっとずつの冒険があり、やはり一筋縄ではいかない。そして、この作品にも人間ではなく人が描かれているとハラダイナは感じたのでした。全体的にドタバタし過ぎではあったけどね。