クサマトリックスに行けなかった僕へ。

東京国立近代美術館

昨日ですね、今週までの暇を生かして『草間彌生:永遠の現在』を観覧しに、東京近代国立美術館へ。クサマトリックスに行かなかった後悔を胸に草間彌生世界を初体験しました。草間彌生といえば水玉。「水玉強迫」というバルーンを用いた作品があるほど、執拗に散りばめられた水玉に本当に圧倒されました。なんか迫ってくるんですよ、増殖の恐怖というか。他にも男性器を想起させる布製の突起物を無数に用い、家具や服や靴やボートをこれまた執拗以上に執拗に覆っていた(むしろ、生えさせていたと書いた方が適当かも)作品もあり、異様でした、とても。
楽しみにしていたのはチラシの写真でウツクシイと感じていた「水上の蛍」で、この作品は、全ての壁が鏡で覆われ床には水面がはられている暗闇の空間に、幾つもの小さな光が天井から吊るされているものでした。そこに独りずつ順番に入っていって中央に立つわけです。この作品は「自己消滅」がテーマらしいんですけど、どこを見ても鏡に映る自分がいて、その美しさに酔えないのです。僕は自分を「自己消滅」させたいと思ってしまいました。作者の意図はきっと違うと思いますけど、だって、常軌を逸していたもの。
「I'm Here,but Nothing」「天国の梯子」など主に光を使った作品が僕は好きでしたけれども、キレイで。
気になる方は草間彌生公式HPへ→http://www.yayoi-kusama.jp/index.html(画像も一部公開してましたよ)