そりゃそうですよ。

キン肉マン

世の中、やらない奴に誰が気を遣うかって。そりゃそうですよ。
僕の名前には悠という漢字が使われていますが、両親に由来を聞いたところ、「世界を悠々と歩いていってほしい」だそうです。
悠々、パンダじゃないよ、ゆっくり生きていけ、ハラダイナ。
そのせいか僕は足が遅くて思春期は本当に悩まさせてもらいました。高校の頃、山田かまちに影響され日記をつけ始めたその最初の一行は「最近、ふと思うことは、自分に運動神経が欲しいということ」と書かれているのですから。ちょっと文章おかしいけどね。
僕はこう見えても中学、高校とテニス部で本番では緊張のあまり練習のように思い切って打つことができず自己を嫌悪しました。大学の公演でシェイクスピア作品の主役を主役を主役を演じた時はたださえ滑舌悪いのに台詞をかみまくり、終いには本当に舌を噛みながら喋ってました。居酒屋の厨房でバイトしてた時、ウニを床に置いたら千代大海みたいな社員に頭をはたかれ、少々悪態ついたら胸元つかまれました。僕はしょせん「小市民」ですよ。不幸な自分を、疲れている自分を、忙しい自分を、自慢する「小市民」なわけですよ、別役実『台詞の風景』(白水社)を参照してます。
今日はそんなに自虐な気持ちではないのだけれど、自虐になっているのはどうしてだろうか。ああ、あの言葉が脳裏に浮かぶ。
『屁のツッパリはいらんですよ』
どういう意味だよ。