孤独な作業に耐え切れず、日記を書く。

今日は久々に何もない日だったので、寒そうだったし、家に一日中いてやるぜぃと本当に実行してしまいそうな感じ。あ、でも、夜の散歩なんて行っちゃおうかしら〜。
と、昨日は劇作講座の講師のSさんのお芝居を観にいった、新国立劇場へ。作品はクローン人間を扱ったもので、1985年(たしか)遺伝病を患う母親が、わが子にはその病を遺伝させないために密にある医者と遺伝操作をし、夫そっくりの子供(クローン人間)を出産した。今(2006年)その子供は21歳となり、母親の遺伝病(アルツハイマーのような)も徐々に悪化してきた……。
とまあ、かなり重いテーマでした。やはりこうしたある意味まだ一般化されてないものだけに専門的な説明台詞が多かった。けれど、それは無視しては通れない所であり、そういう説明がなくては観ている側もドラマに入っていけない。過去や未来を扱う際にはその割合が難しそうだなと腕を組んだ。で、その割合は過剰でも不足でもなくちょうど良かった。そして、倫理という面でも向き合っていたと思う。ただ演出が地味過ぎで、しかも、抱き合うシーンとかあったけどあれは本当に台本に書かれていたことなのかと疑問に思ってしまうほどで、あの抱き合い方、抱き合うまでに至る過程がベタベタで「えー」と引いてしまった。
心も身体も病によって理性を失っていく母親役をキムラ緑子が好演。