雨に陶酔。

昨日、Kがやっているバンド・さむつらすのライヴを観に行った。今回は合同ライヴで、他に二つのバンドも演奏。場所は三軒茶屋にあるグレープフルーツムーンというライヴハウスで案の定軽く迷っての到着。空間は地下にある割にはひらけていて心地の良い所。カウンターでカシスオレンジをもらって後ろの方に座る。雨のせいか何なのか、客数は20名にも満たない感じで、ライブなんてものはそんなものなのかと思っていると、1番バッターのさむつらすが入場、演奏がスタート。Kの作った曲はおそらくほとんど聴いたことがあるのだけれど、最初の方のいくつかの曲はこれまでにない曲調で新鮮だった。本人曰くバンドということを強調したらしい。そして、それから、僕が知っている曲をいくつか(題名は憶えられない)熱唱。ソロで聴くのとはやはり違って、聴きやすい、受け入れやすい。ただ少しヴォーカルの声が聴きとりずらかったかな。
で、まあ、さむつらすの演奏を見ながら聴きながら、やっぱり自身の将来を思ってしまったのでありました。Kのような生活は僕には無理だぴょーん、うーん、でも、続けていきたいな表現、ライヴでの表現、じゃあ、やろうよ表現、君の選択は正しかったと10年後振り返るようになるよ、いやいや、でも、そんなもう今の収入とか実は限界だろ、他の同年代と比べ圧倒的に低いだろ、実家出て行けないだろ、アニエスベー買えないだろ、いやいや、アニエスぐらい多少無理をすればさ、ただ似合うかどうかは別だけど、あーあー、それにしても、Kの髪型変だなー、硬質の天パだからしょうがないのか、うーん、君の駅へと続く一本道を今日も誰かの自転車が行くー、あーこの曲はやっぱいいわ、戯曲に使わせてもらいました、ありがとう、てなことを繰り返し思いながら、さむつらすは終了。
次のバンドを聴かずもう帰ろうかと迷っていると次のバンドの演奏が始まり、座って聴いていたけど、歌詞が若すぎてというより素直というより自分応援過ぎてそそくさと出て、楽屋らしき所を訪ね、Kと話す。
バンドの感想や将来のことなどなどを言い合い、バンドの演奏を含め、何かしらを得た。さらに古書業界に勤めるKに頼んでおいた江藤淳アメリカと私』を受け取った。さすが何年も古書業界に勤めるだけあって格安というか無料で購入させてもらいました。
さむつらすはそのうち天下を取るでしょう。
帰宅してどうしても読み終わりたかった本を読破。でも、完全には内容を理解できていないので再読せにゃなりませぬが、とりあえず一安心。