高円寺。

小学校、中学校からの友人Kが高円寺でライヴをやる報せが昨日届いたので早速行ってみる。高円寺というところは猥雑というより粗野な感じがして古着を着てそうな人がいっぱいいるような印象。

彼が書いてくれた手書きの地図を手に向かったもののやっぱり迷い、5分遅れての到着。ライヴの場所は居酒屋と古本屋が合体しているコクテイル書房というところで、店の真ん中に両面対応の厨房兼カウンターがあって、周りに古本が並べられている。そんなに広くはないだけに中は混雑。座る場所もなくひとりでソワソワしているとカウンターの席をおねえさんが空けてくれる。どうやら来ているお客さんは店の常連客と彼の友人、知人であるようで、その身内的空気に焦る。といってもどうしもうもないのでひとり孤独に目の前に置かれているジョニス・チャップリン(無知なので名前しか知らないけれど)の本に目を通し、レモンサワーを飲みつつ、店の奥でギターを抱えている彼の歌を聴く。

今回は彼が好きな歌をカヴァーするといった形で最初は「恋」3部作。歌の題名は忘れてしまいましたが、うん、なんとも心地よく、自分の悩みに浸ってみたり。休憩後、テンコさんという人が彼の歌をカヴァーして歌う。UAとCHARAをたして割ったような歌唱で、うっとりしてしまう。彼の歌はCDに録音してもらったのをもっているが、テンコさんの歌を聴き、いい歌だと思っていたけれど、こんなにいい歌だったのねと感動。その後にテンコさんがオリジナルソングを一曲。で、後半戦、カヴァーの予定が彼の衝動で彼自身の歌を披露。最後にコクテイル書房の店長の日記の抜粋の詩みたいなものに音楽をつけて歌い終了。

彼はライヴの身体をもっていると実感。羨ましい限りでございます。それにしても、行って良かったなー。

大江健三郎鈴木いづみの本を交互に読みつつ、帰宅。