めくった。

何年も前に買ってずっと机の片隅に置き続けていた小熊英二著『<民主>と<愛国>』をようやく読み終えた。ものすごいものすごい簡単に言うと、"人と言葉の戦後史"。戦後の論壇で活躍した知識人たちの、それぞれの根本にある、それぞれの世代の戦争体験、世代よりもさらに区分けして同じ世代でも戦争をどこでどのように経験したかで言説、態度は異なってくる。同じ言葉が、個々の考えと個々の戦争体験によって、違う意味で表現されていく。
知った、と思った。理解はできていないと思うけど、"知った"感は強く、この足りない頭でなにか大きなことを考えたくなってしまう。そんな衝動がガッと。でも、見切り発車はしないように。
はい。