寒くなってきた。

素敵な表現っておそらくガガンと出していくんじゃなくって、ジワンと滲み出していくものなんだろうなと、その滲み出たものはもの凄い強いわけでね、そんなことを稽古の反省とか舞台を観て感じるのでありました。
そして、今日は唐組の『透明人間』を観たのです。軽い唐十郎マニアな僕にとって過去の出演者が出ることは興奮に値するわけですけれども、今回、十貫寺梅軒という唐組の前母体である状況劇場からの、しかもかなり初期メンバーといってもいいくらいな俳優さんが出ていたわけでね、だって「腰巻お仙」の時代に出ていたんだから。
で、芝居は強い。すげー強い、言葉も身体も。唐十郎さんの言葉はホント凄い。凄い。
選択と偶然、一回性ということ、瞬間、いま、このわたし、存在の耐えられない軽さ。