踊る劇作家始動!?

遂にというか本格的にスタートというわけではありませんが、私、バレエのレッスンに昨日から通い始めました。まあ、某デパートのカルチャースクールですけどね。行ってみると女の人(平均年齢28歳前後だろう)が12、3名、男の人がアシスタントの方、おじさん、非体育会系と思われる青年さん、そして、ハラダイナと4名でしたね。おじさんと青年さんはレオタードを履いていたけど僕は絶対履きません。初心者は僕と僕より年配の女性の二人だけで、懇切丁寧に指導してくれるのかなと多少緊張していたのだけれどそんなことはなく、ほとんど野放し状態の中、みんながやっている基礎みたいなものを見様見真似でやってみた。だけど、バーレッスンから離れるとまるでダメだった。それでも、久方ぶりに体を動かせて楽しかったし、バレエシューズを履いて動くことが面白かった。野放しレッスンはダンスに多少抵抗を持っている僕には入りやすいといえば入りやすい。でも、このままだと半端に終わりそうな気もしているので、自分から、そうそう自分からね、先生とかに指導されたいと思います。
帰りに新宿中央図書館に寄り(新宿区民じゃなくても登録できる)、現ヒッピーと思しき山田塊也という人の『アイ・アム・ヒッピー』を借り、池袋にある関東最強の書店ジュンク堂宮沢章夫の『不在』(『トーキョー/不在/ハムレット』の原作)と、前年に文藝賞を受賞し、今年の芥川賞にノミネートされている山崎ナオコーラの『人のセックスを笑うな』を購入。山崎ナオコーラさんは同い年で、コーラが好きだから名前の後ろにコーラを付けたのを知り、興味を持ったので買ってみた。
今日の昼、青年団『S高原から』を観劇。過去の自分が目指していた演技というものに出会った。そうだ、自分はあの演技を望んでいたのだ、劇団ダイナで。舞台には“人間”というより“人”が存在していたように思えます。その差異について少し考えると、“人間”ではなく“人”と書くと孤独を感じませんか? 僕は今日観た舞台で、その“人”から喚起される孤独を感じたのです。見るべきものを見たとはこのことか、もっと早く観るべき、素晴らしい舞台だった。骨折したAPEメンバーのMさんも来ていて、帰りに駅まで一緒に向かう間、怪我をするとある漫画の登場人物のクララのように性格が歪むと言って、電車でシルバーシートに座りながらも、松葉杖をつくMさんに席を譲らなかった派手な服装をしていたらしい若者を罵っていた。
『不在』を読み終えたが、ハムレットは一体どこにいるんだー。