物語想像体験。

気まぐれYさんに誘われ、ギリシャ悲劇を墨田区のある民家での事件にしてその事件後の民家を見るという公演を観に行ってきました。基本的には民家の中を自由に動き回り、中にいるスタッフの方々から、事件の起こした家族のことや家をどう使っていたかなどの情報を得て、物語を自分の中で作っていく感じでした。途中何度かパフォーマンスを挟み、さらに墨田区工務店の方(本物)にその家の造りについて説明があったり墨田区在住の人の話を聞いたりして、さらに物語を想像していきました。
古典を民家に置き替えると、その土地性というのが気になってきます。家の中から見える住居や空、駅から民家までの町の雰囲気、そういうのも物語を想像する手がかりになります。きっともっと詳しくその土地のことを調べていけば、ギリシャ悲劇と繋がる点などスカッとするものが見つけられるのでは。その土地だからその事件は起こったのだと思える想像をもっとしたいと思いました。
実際にその場所に訪れるということが、フィクションの世界を現実と錯覚させるんだな〜。空想の登場人物が家の中で感じた沈黙と同じ沈黙を、僕もなんだか感じたような気がします。絶賛。