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「記憶するだけではいけないのだろう。思い出さなくてはいけないのだろう」(小林秀雄)という文章に感銘する。ちょいと話ズレますが、よくよく振り返って、何かを見て意識的にではなく、ぐわぁーと湧きあがるように何かを思い出すことってあったかしら? 音楽は思い出しやすいか。あと匂いとかかな。でも、ぐわぁーと湧きあがるように何かを思い出すことはなかなか、ない。ないね。
ある舞台を観に行って自分の不甲斐なさに呆然として劇場を出て少し歩いたところで、Kさんに声をかけられた。意外にメガネが似合ってた。アメくれた。
この日本で誰が最初に「幸せになりたい」と口にしたのか、今はそれが気になってしょうがなく、調べようとしています。明治からを一応近代とするならば、きっと幸せという言葉の発生は近代からだと思う(根拠あんまなし)。日本の民話って、例えば、浦島太郎(作者は誰か分からない、あと『かぐや姫』も作者不明)とか鶴の恩返しとかはハッピーエンディングではないでしょう。虚無感が残るでしょう。西洋の民話は大概がハッピーエンディングだと読んだことがあります。だから近代からだよ。物語の変遷を追っていくと見えてくるものがあるでしょう。
幸せは求めるものだといつから人は思うようになったのか。絶望の淵にいる人が幸せになりたいと口にするのか。生きていきたい、だろう、口にするのはきっと。思いのままに書いたらまとまらなかったのであえてそのまま終わりです。