真夏と湿度に。

ボブ・フォッシーの自伝的映画といわれる『オール・ザット・ジャズ』、素晴らしい映画でありました。内容の外枠を簡単に言うと、主人公であるブロードウェイのミュージカル演出家が女遊びとかドラッグも少々やりながらもショーに人生を賭けていき、過労で倒れるっていうものなんですけど、僕はその演出家のショーへのいわゆる情熱が感じとれなかったのであります。どうしてこの人はショーを続けるのか、ショーマストゴーオンなのか。で、その熱意、情熱というのは、熱って書いてあるから燃えてそうですけど、実はもっと静かなもので、孤独とかそういうものに近いのではないかと。