意気地と意地。

ドストエフスキーの『白痴』がNHKの番組で取り上げられていて、読んだ当時はまったく分からなかった小説の真意を教えてもらった気になった。次回も同番組でなんと今日読み終えたばかりの『悪霊』が取り上げられるので見て学ぼうと思います。キリスト教圏の考えは遠いっす。聖書をまるで読んだことがない僕にはキビシイのであります。小説版聖書なんて本が昔売られていたっけ。それでも、罪とか罰とか赦しとか償いとかは僕は強くひきつけられるものがあるのです。そういうのの最初の出会いは新美南吉の『ごんぎつね』でありました。新美さんは童話作家でありますが、多くの作品で罪と償いを扱っています。『鳥右衛門諸国をめぐる』という作品はその最たるものです。傲慢無礼身勝手でいたある侍が改心し人のために生きようと坊さんになり尽力するも最後には過去の罪に復讐されるといった童話です、たぶん。赦されたいと欲すのは自分に対してなのか、他者に対してなのか、神に対してなのか、それともまた別の何かなのか。分からないことだらけで困るので、歌を歌うことにしました。