鞄とTシャツを買った。

余命一ヶ月とされたある女性のドキュメンタリーのTVを見てかなりひきずってしまっている。何より忘れられないのが恋人と二人きりの時の会話で、女性にどこに行きたいと聞かれた恋人である男性が川と答え、すると女性が「修行?」と返したところだ。「修行?」は二人のエピソードを想像させる。ここでの「修行?」の本当の意味が通じるのは二人だけだ。
死を間近にした童話作家新美南吉さんはかなり死を受け入れる構えができていたように思える。内心はもちろん分からない。寺山修司も死をひかえ、歌舞伎の本が書きたいがもう時間がないというようなことをあるインタビューで話していたのを思い出した。
遠いのか近いのか。死ぬと身体を失いますよ。ということは言葉も?
卒論で著書を読みいたく感銘させてもらった演劇人の太田省吾さんが亡くなられたのを色々な著名な方のブログで知る。真実という言葉を<真>と<実>に分けて、自身が目指す舞台は<実>の方だと書かれていたのはとても印象に残っている。(僕の解釈でいえば、真=リアルであり、実=プレゼンスであります。)傑作「水の駅」は生で観たいとずっと思っていた。