よ〜く考えよ。お金は大事だよ〜。

先週というか一昨日ですか、静岡舞台芸術祭の公演のひとつ、「肝っ玉おっかあとその子供たち」を観に静岡へ。公演が行われる舞台芸術公園の野外劇場へバスで山奥へと入っていったのですが、もう一駅というところでバスが終点でありまして、まあ一駅(一バス停)くらいなんとかなるだろうと歩き出したのですね。でも、よく迷子になる僕なので案の定、迷いまして、茶畑に囲まれた道を右往左往していたところ、出会ったおじいさんに場所を教えてもらいたどり着くことができました。通った山道の途中、圧倒的な竹薮を通過しまして、かぐや姫を見てもおかしくないその竹薮のあまりの深さにいたく感動いたしました。遠くには富士山も見えたしね。
で、舞台はブレヒト原作の作品を朝鮮戦争に置き換えて上演されていました。台詞の字幕の出し方がとっても下手くそかつ中途半端で、字幕が出たり出なかったりが多くて集中できなかったのが残念でありました。でもおもしろかったです。ブレヒト戯曲のもつ娯楽性は魅力的だなと再確認しました。
先週金曜日には水と油のじゅんじゅんさんの舞台を拝見させてもらいました。身体の強さに感銘し、さわることから動きが作り出されていくその過程に見入ってしまった。そして、昔読んだ本の一節を思い出したのです。
「色は空間をつくり、音は時間をつくった」(三木成夫『胎児の世界』中公新書)