自、他。

特待生問題。高野連の偉い人が不祥事発覚後の記者会見で夜も眠れなかったようなことを言っていたが、それは生徒のことを思ってそうなったのかと思っていたが、どうやらそうではなく、きわめて自分的なショックのせいであり、公の場でそんなことを言ってしまうその偉い人はどうなんだろうかと思う。そういえば、雪印の不祥事時に当時の社長が記者の質問攻めにこれまた一睡もしていないんだと激昂したら、被害者は今も苦しんでいるんだとある記者に切り返され、何も言えなくなったことがあった。いっぱいいっぱいになると自分しか見えなくなる。他者の見えない人は、音に鈍感だ。
目指せ達観。はーい。
日曜日に唐十郎さんの演劇を観た。モノから派生するそれぞれの登場人物の自分ドラマが多重層的に絡み合ってうねる物語をつくりあげていく。それを支えるのは唐十郎の言葉と、その言葉を発するために追随する身体だ。その身体の強度さは感情に占められる。超感情移入。そのためなのか、自分ドラマが他者(観客)にも響いてくる。40年も変わらない強さ、すげー。