そっちの方へ。

金曜日。吾妻橋だんすくろっしんぐを観に行った。観る前に勧められて買った舟和の芋ようかんがそれはそれはおいしかった。あんこなしの人形焼も買ったけれども、そっちの方は出演者の皆さんへの差し入れに切り替えた。さてそれで、だんすくろっしんぐを観ダンスしながら、第1回目にAPEメンバーの一人として出演させてもらい、その時、他の出演者の錚々(ソウソウ)たる皆さんを楽屋前廊下の片隅で恐る恐る眺めていたのを思い出していた。自身が主体となって活動している人はほんとにすごいなと不意に思ったりもした。缶カクテル一杯でほぼ酔っ払ってしまってなんか楽しかった。
土曜日。劇作家卵の僕ですが、おそらくもっとも影響を受けている鈴江俊郎さんの主宰する劇団八時半『むかしここは沼だった。しろく』を観劇。前半ちょいとタルミを感じたものの、中盤、後半からはグッと惹きつけられ、終いには涙が頬を伝わっておりました。生きることの"はかなさ"、"消えていく"ということが自分も関心があるだけにとても響いた。そうなのだ、鈴江さんの書くものには勝手に共通点を見出していて(そりゃ影響されてるからね)、例えば、雨とか白とか、そういうもの。また、その台詞のやりとりに唐十郎さんの舞台のようなものを感じた。たたみかけていく感じが、なんか。そして言葉がやはり素晴らしい。素晴らしいのでした。

なんだかんだで結局また同じ もといたところに立っている、と斉藤和義さんの『ソファ』の歌詞を噛み締めた。