やりたいこと、やれないこと。

一昨日、公演が福岡だったものですから、そのついでにといったらなんですが、良い機会だったので、約10年振りに祖母の家へ行った。祖母の家は僕の記憶以上に田舎で、ほんの少しの時間しか外に出なかったが、幼い頃に感じたよりも小さい町なんだと思った。祖母と、夫と離婚し息子とも離れ実家に帰ってきた母親の妹さんに手厚くもてなされた。もう食えないというのに次々から食べ物を出され、それが美味いもんだからもちろん食べて多少太ってみた。母親もちょうど帰省しており、祖母、母親、母親の妹さんのとりとめもない会話を聞きながら、僕は何を考えていたのだろう、3人の顔を順々に見ていただけだった。ご先祖様の供養も忘れずにしてきた。
そして、埼玉県入間市に帰ってきて、福岡での公演をふと考えようとしたが、じっとしていられないっていうか、ホントは太るのが怖くって、軽く走ったりし、今回の表現を反省する、わけでもなく、終止緩いペースで走ったのは気持ちよかった。
そういや昨日、駅から帰る途中、ものすごい良い台詞が思い浮かび、路上で半分泣いたんだった。まあ、実はそれは感動した小説からのインスピレーションででた台詞なんですけどね、その小説は『猛スピードで母は』というもので、主人公の少年に友人がふと聞く言葉なんですけどね、
「なんで泣いてるの?」
これを読んだ瞬間、僕は号泣、ベローチェにいたので涙を隠すのが大変でした。こんな説明じゃ何が感動するんだか分からないと思いますけど。斎藤和義さんの歌にもあった、『ユーモアで』という曲の中で。
「なんで泣くの」
度胸と愛嬌を蓄えて、蓄えて。
すぐにまたはじめることにしよう。